あるAV女優プロダクションでは受注の約半数がアダルトVRの撮影となり、中には半分以上がアダルトVRの撮影での出演依頼があるプロダクションもあるようです。

それほどAV業界からの注目度の高いアダルトVR。とはいえいまいち盛り上がりに欠けているのも事実。作品数は増えてきたものの、それでも通常の新作AVのペースにはまだまだ追いつけていません。その要因の一つに撮影現場におけるVRならではの制約があります。
今回はいち早くVR動画の配信を開始したAVメーカーH-boxのVR撮影現場を取材。現場レポートと出演女優のインタビューをお届けし、通常の撮影と何が異なるのか、そして何が優っているのか、詳しく探っていきます。

アダルトVRの撮影方法とは

今回取材したのは、H-boxの撮影現場。動画の他にも同人誌やゲーム、コミックなど充実したコンテンツを取り揃えている老舗のアダルト配信サイトです。2016年九月いち早くVRコンテンツの作成に乗り出したファーストペンギンのうちの一社でもあります。
アダルトVRで主に使われているカメラはGoPro。決して安価ではないGoProですが、動きのあるシーンでも滑らかな映像を撮影でき、またウェアラブカメラとして使用方法もシンプルなため撮影しやすいのが主な理由です。

筆者が取材した撮影で使用されたカメラは2台。

こちらは280度撮影用のカメラ。アダルトコンテンツの場合、撮影方法によっては全方位の映像を撮る必要がなく、この280度カメラを使用してる現場は多いようです。

VRの撮影方法は企業秘密とのことで全貌は明かせませんが、VRカメラをセットできるDIYの撮影セットを使用していました。
他メーカーでも撮影機材は基本明かしていないとのこと。

簡単に言えば、吊るされている状態であり、この後ろのスペースに男優が待機します。 

視点はこのようになります。

おわかりのようにかなり視野が広く、基本的に男優・女優・監督以外のスタッフは教室の外で待機。

男優は触れない・動けない・息できない

VRはある一定の没入感を持つ技術ですが、一方でより一層ユーザーの視点を考慮しなければならず、これまでの2Dカメラでの撮影よりも難易度は高いといえるでしょう。

これまでのAV撮影では男優のスムーズな動きや息遣い、また言葉責めなどといった要素が求められてきました。VR撮影ではこれらは一切不要。さらにVRカメラはこれまでよりも視野の広いカメラとなるため、男優はこれまで以上に女優と体を離した状態でプレイしなければなりません。

撮り直しは最初から

今回お邪魔した撮影でも何度か撮り直しが行われました。詳細は省きますがカメラの位置と女優の動きがマッチせず、不自然な映像となってしまったためです。以前までであればつなぎ合わせたり、カットするなどの編集ができましたが、VRはワンシーン通しの撮影。一度撮影を止めた場合は、頭から撮り直すことになります。

また監督からの指示も容易ではありません。視野が広いため、カメラの後ろ側からフィニッシュのタイミングなどをあらかじめ決めた合図によって指示出しを行うなど、撮影中の女優・男優・監督・スタッフのコミュニケーションは以前よりも難しくなります。

しかし臨場感という点では通常のAVをはるかに凌ぎます。これまでいくつか主観ものと呼ばれるハメ撮りや、恋人・夫婦がコンセプトの作品が撮影されてきましたが、これまでどこか虚しさがあったのも事実。VRではその次元の壁を無くすまではいかないものの、薄くすることでより満足度の高いAV作品を制作することができます。

女優の演技力とアドリブも求められる

カメラだけでなく機材での技術革新も必要か

今回取材させていただいた現場で出演されていた、2013年デビューの裕木まゆさんは、「楽しいけど、大変」とVR撮影の難しさを語りました。
「普通の撮影だと男優さんと一緒に動けるのでスムーズなんですが、VRは女優の動きがメインになるので、そこは難しいです」

どういう風に撮影ができればいいかをと問いかけると、「男優さんの頭に取り付けられるようなカメラになったら、もう少し楽になりますよね」とのこと。カメラの性能に加えて、より撮影の負担を無くす機材を制作側は求めているようです。

これまでは男優と女優の見事なコンビネーションによってAV撮影は行われてきました。しかしアダルトVRでは、上記でもご紹介したように男優は存在を消すということが求められます。さらにVRの視野の広さのために、ADなどもスタジオ内に入ることができず、基本的に男優・女優・監督の3人での撮影となります。そのため女優側はほとんど男優やスタッフのサポートなしで動かなければなりません。

女性向けアダルトVRも相性がいいのでは?

波多野結衣さんの撮影も取材。日本のみならず、中国や台湾、韓国などアジア全土で人気となっているトップ女優です。

彼女も裕木まゆさんと同じく、女性主導のVR撮影の難しさを痛感。
「動きがけっこう難しい。普通の撮影の方がやっぱりたのしいですね」

今後のアダルトVRの展開として、女性向け作品の可能性についても語っていただきました。
「女性向けに合ってると思います。たぶんいまの女優メインを男優さんメインになって逆に女性が動かなくなっちゃうんですけど、女性は感情移入しやすいので、VRとはすごく相性が良さそうですよね」

さらにアニメ好きだという波多野さんは、こんなアイデアも。
「アダルトVR空間を自由に動き回れるアダルトVRがあったら、良いなあとも思います。好きなアニメキャラとエッチなことしてみたいですね(笑)」

アダルトVRはまだまだ進化する

いまのアダルトVRのクオリティーは決して低くはなく、楽しむには十分。撮影での難点ばかりを挙げてきましたが、完成した作品を見るとその影は全く見えません。また作品のコンセプトによってまったく没入度が異なるのも特徴。
今回取材させていただいた裕木まゆさんは恋人ものや痴漢ものといった、これまで2Dでは表せなかった臨場感

課題はユーザーの普及、そして制作側のリスクヘッジ。弊害はまだまだあります。同時にVRはさまざまな可能性を秘めています。とくにアダルト分野では急激な進化を遂げており、波多野さんが言っていたようなアダルトVR空間を楽しむことができる日はそう遠くなさそうです。

作品情報

VR SEX 裕木まゆ ~エロロリナースの生ハメ中出しおねだり~


メーカー: HBOX.JP VR
シリーズ: VR SEX 裕木まゆ
女優: 裕木まゆ

VR SEX 波多野結衣 ~怒られて罵られてデレられる~


メーカー: HBOX.JP VR
シリーズ: VR SEX 波多野結衣
女優: 波多野結衣

【詳細はこちら】
Hbox公式ページへ

(文・写真 erotech編集部)

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